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学校の役割ってなんだろう

  • 著者名中澤/渉‖著
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2021.9

貸出・返却・予約状況

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計3

所蔵事項

  • 登録番号20125739
  • 請求記号K/373/ナ
  • 貸出区分持出可能
  • 蔵書区分児童 - 児童・社会

書誌事項

  • 書名学校の役割ってなんだろう
  • 書名ヨミガッコウノヤクワリッテナンダロウ
  • 著者名中澤/渉‖著
  • 著者ヨミナカザワ,ワタル
  • 叢書名ちくまプリマー新書
  • 叢書番号383
  • ISBN9784480684080
  • 国名コードJP
  • 言語コードjpn
  • 出版地東京
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2021.9
  • ページ282p
  • サイズ18cm
  • 価格¥920
  • 件名学校
  • 内容文献:p279〜282
  • 内容紹介教員の多忙化、学校に寄せる役割期待の過剰…。学校の直面する様々な困難を社会学的な視点から分析。その背景にある学校組織の特徴や社会との絡み合いに迫り、学校は何のためにあるのかを問いなおす。
  • 著者紹介1973年埼玉県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。立教大学社会学部教授。「なぜ日本の公教育費は少ないのか」でサントリー学芸賞受賞。

内容細目

タイトル 著者 ページ
はじめに
第一章 忙しすぎる教員と役割が多すぎる学校
 パンデミックと学校の閉鎖/教員はどんな仕事をしているのか/教員の超勤四項目/教員の労働時間/教員の休職/バーンアウト(燃え尽き症候群)/職員室の光景/教員の時間外労働と報酬/教員免許の取得と採用試験/教員免許の開放制/教職課程コアカリキュラムと課程認定の厳格化/教員免許更新制/どんな人が教員になろうとするのか/学校とは何か/一条校に含まれない「学校」/学校の組織的特徴
第二章 学校はいかにして制度となったのか
 近代化と学校制度/コメニウスと一斉授業というアイディア/相互教授法/産業革命における工場とモニトリアル・システムの類似性/一斉教授法と国家の結合/経験知からの隔絶/産業化と効率性や合理性の追求/官僚制組織の形成/業績主義化と教育/官僚制組織の運営/心情(信条)倫理と責任倫理/官僚制組織と学校との関係
第三章 学校組織は矛盾がつきもの
 官僚制の逆機能/一望監視システム(パノプティコン)/パノプティコン原理と全制的施設/学校に見られる官僚制組織としての特徴/パフォーマンスを上げる官僚制組織/ストリート・レベルの官僚制/学校と理念型的官僚制組織とのズレ/タイトな統制・ルースな統制/組織間の緩やかな連結/学校における専門職の役割分化/役割分化や教員増は多忙化を解決するか/教員の協働/立場により異なる合理性の意味/現場の実践をどう支えるか
第四章 なぜ「学校教育は役に立つか」が議論になるのか
 学校の経済的機能を捉えなおす/経済面に限定されない学校の社会的機能/投資としての教育/教育の逆進性/教育と経済の結びつきは自明か/機能主義と収益率/人的資本論への疑問と実証の難しさ/シグナリング/国民国家と学校/教育拡大の理論/教育システムの存在根拠
第五章 社会と学校は影響しあう
 学校制度を支える神話/学校における儀礼的行為/大衆教育の役割/教育の選別・差異化機能/制度の同型化と拡大/学校化社会/機能主義・過剰教育論・マイヤーらの新制度論の関係/人々の感じる教育の有用感/教育機会の不平等がなぜ問題なのか/高等教育進学と出身階層/高校ランクと進路選択/トラッキング/強い階層の影響/シャドウ・エデュケーション/オンライン授業は格差縮小に資するか/生活習慣と格差
第六章 多様化・個性化時代の学校
 「自分とは何か」という問い/モダニティ論と個人化/ライフコースは本当に多様化しているのか/教育とジェンダー/教育と労働市場のリンケージ/グローバル化への対応/不登校問題と学校/学校における集団生活/学級集団づくり/学級集団といじめ/感動ポルノ/際限のない教育/脱学校の社会/学校に対する要求や期待の多様性/学費負担と大学進学の価値
終章 これからの学校を考える
 学校化がもたらすパラドクス/教育における建前と本音/無責任な教育政策/必要なコストは支払うべき/高度化する教員への要求/学校役割の限定化?/より良き市民社会に向けて
あとがき
参考文献