タイトル | 著者 | ページ |
はじめに | | |
第一章 人はなぜ服従しがちなのか | | |
世界では様々な抵抗が起きている/ミルグラムの心理学実験/「悪の凡庸さ」/「政治」とは何か/「空気」・「同調圧力」・「大人の態度」/習慣としての服従/安心するための服従/責任回避としての服従/ギリシャ古典に見る不服従/ウィリアム・テルも従わなかった/『学問のすすめ』にも書かれている | | |
第二章 忠誠心は美徳か | | |
忠誠心を持つことは正しいことか/『日の名残り』の問いかけ/忠誠心による「思考停止」/忠誠心は従順であることと同じか/『論語』による「諫言」の思想/『葉隠』のねじれた思想/日本人に根付く間違った忠誠 | | |
第三章 本当に「しかたがない」のか | | |
ほうっておけない課題はたくさんある/消極的不正とは何か/不正に目をつぶりがちな理由/秩序が保たれていることは不正がないことを意味しない/不正と不運の違い/本当に「しかたがない」のか/怒ることのすすめ/政治に対する価値判断の必要性 | | |
第四章 私たちは何に従うべきか | | |
何に服従するかという問題/神の命令に従う/良心の声に従ったルター/白バラ抵抗運動/良心とは何か/「共通善」に従う/自己責任か共通善か/「共通善」の敵とは何か | | |
第五章 どうすれば服従しないでいられるか | | |
法律を犯してまで抗議する意味/レジスタンスの「沈黙」/秘密裏の不服従/最終手段としての暴力行使/暴君殺害論 | | |
第六章 不服従の覚悟とは何か | | |
「他人はともかく自分は」という姿勢/「みんながやっているから」は危険/従順さの果て/不服従の果て/真の自分への一歩 | | |
あとがきにかえて | | |